仕事がつらい・仕事を辞めたい そう思う前に読んでおきたい『憂鬱でなければ、仕事じゃない』 見城 徹, 藤田 晋
こんにちは、おしごと雑伎団です。
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みなさん こんにちは! おしごと雑伎団 団長の紅紫 藍です。
今回は、ヌーディ専務の本棚から、おすすめ本『憂鬱でなければ、仕事じゃない』(見城徹 藤田晋 著)をご紹介します。
ビジネスパーソンなら誰でも一度は「仕事がつらい」「仕事をやめたい」と思ったことがあるのではないでしょうか?。本書は仕事は憂鬱だからこそ意義があり、先が見えず不安な日々を乗り越えた先に進んだ人にこそ、成長とキャリア、そして、新しい価値を生み出すことができるというメッセージが勇気を与えてくれます。ホワイトとかブラックと言う前に、これから社会に出る前の方に読んでもらいたい一冊です。
こんな人に読んでもらいたい
『憂鬱でなければ、仕事じゃない』の著者は、幻冬舎代表取締役社長の見城徹さん、サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋さん。
本書が出版され話題になっていた頃、本屋さんに平積みされていた本書をパラパラと立ち読みをして、そのまま買わずに帰ったことがあります。
その時、買い求めなっかた理由は下記の2点。
- 何かと話題の二人が即席で対談して本を売ろうとしてたように感じた
- 表紙のお二人の写真がわざとらしくて「買って持って帰ろう」と思わせなかった
第一印象が悪かったという、失礼な話なのですが、本当の話なのです。
それから、数年が立って改めて本書を読んであの時、読んでいれば良かった!と後悔しきり…。「出会いが、文庫版だったたら、買ったのかもしれない」などと買わなかった後悔を、いまでもしてしまうぐらいの良書です。
では、本書をどんな方に読んでもらいたいかと言うと、
就活中の学生さんや新社会人
仕事に対して、一人ひとりが、正に様々な価値感を持ち仕事をしていることを知ることができます。
ホワイトとかブラックとかでなく、生き様としての仕事観や覚悟に触れて欲しい。
「努力」という言葉を、僕なりに定義し直すと、それは圧倒的なものになって、初めて「努力」と言える。一般的に言う「努力」など、その名に値しない。人が足元にもおよばないほど行った凄まじい努力が、僕の言う「努力」である。
大変な努力をしても、そのことを知っているのは自分しかいない。
結果を評価するのは、上司や取引先や世間である。
つまり努力する側とそれを受け止める側は、何ら共通認識のない、まったく別の主体なのだ。
また、本書のタイトルとなっている『憂鬱でなければ、仕事じゃない』は、将来社会に出て、仕事に行き詰まったり、つらくなったりした時に、勇気を与えてくれる言葉になってくれることでしょう。
僕は、朝起きると、必ず手帳を開く。自分が今、抱えている仕事を確認するためだ。そして、憂鬱なことが三つ以上ないと、かえって不安になる。
ふつう 人は、憂鬱なこと、つまり辛いことや苦しいことを避ける。だからこそ、あえてそちらへ向かえば、結果はついてくるのだ。
楽な仕事など、大した成果は得られない。憂鬱こそが、黄金を生む。
部活やスポーツ、厳しい受験勉強を乗り越えてきた学生なら「仕事」を「部活」「スポーツ」「受験勉強」に置き換えると、スッと心に染みてくると思います。
ビジネスパーソン
ビジネスパーソンにとっては、いま自分の置かれている状況から脱出するヒントやきっかけだけでなく、モチベーション、自分のキャリアの目標を見城さんの魂が宿った35の「言葉」に対する見城さんの思考と、それに呼応する藤田さんの思考から、見出すことができることでしょう。
小さな苦しい努力の積み重ねが、やがて大きな仕事となって結実する。
身を粉にして相手に尽くし、それを自分の喜びとすれば、いつか相手も応えてくれる。
僕はこれを「百対一」の法則と呼んでいる。
あらゆる仕事は、価値を生み出すために行うものです。
付加価値とは、競争相手との差のこと。
相手と同じか、それ以下ならゼロ。
相手を上回った時、はじめて価値が生まれる。
そして、上回れば上回るほど価値は大きくなるのです。
仕事は人間がする以上、気持ちの上での「貸し借り」があります。
つまり、仕事上の人間関係は「貸し」と「借り」のバランスで成り立っている。
小手先で仕事をしていると、その見極めがおろそかになりやすい。
僕は、若いビジネスマンに明らかに欠けているのは、この「貸し借り」という意識だと思います。
名言の数々
本書はビジネスパーソンのバイブルと言える名言が散りばめられています。
その中から3つをご紹介します。
ふもとの太った豚になるな。頂上で凍え死ぬ豹になれ
ヘミングウェイの有名な短編、「キリマンジャロの雪」の冒頭のエピグラフに、こんな一節がある。
「キリマンジャロは、高さ一九、七一〇フィートの、雪におおわれた山で、アフリカ第一の高峰だといわれる。その西の頂はマサイ語で、神の家。と呼ばれ、その西の山頂のすぐそばには、ひからびて凍りついた一頭の豹の尻が横たわっている。そんな高いところまで、その豹が何を求めて来たのか、今まで誰も説明したものがいない」(龍口直太郎訳)
僕は、頂上で凍え死ぬ豹になりたいと、いつも思っている。頂上を目指し、そこに到達して死ねたら本望ではないか。ぬくぬくと飼いならされたふもとの太った豚にはなりたくない。
この「頂上で凍え死ぬ豹」は、漫画『BANANA FISH』(バナナフィッシュ)でもアッシュのセリフとして使われています。
『BANANA FISH』(バナナフィッシュ)アニメ版ならこちらで
良薬になるな。劇薬になれ
フランスに香水で有名なグラースという町がある。そこの調香師と話をした際「いい香りを求める争いは、極限まで来ている。これ以上いい香りの元は、世界中どこを探しまわっても見つからない。あとは、どんな悪臭を入れられるか。一滴の悪臭を入れる事によって、いい香りが、今までに無い極上の香りになるんです。今、我々はそのキーとなる悪臭を探す競争をしている。」香水における悪臭は、人間にとっての劇薬にあたる。ぼくはここぞという時に劇薬を一滴だけ用いる。劇薬だから、顰蹙を買う。まかり間違えば自分が破滅する。劇薬は、みだりに飲めば死に至る恐ろしいものである。しかし、容量を間違わなければ、不治の病さえ治す。仕事においても、本当の勝負の時、劇的な効果を発揮する。劇薬を精製するにはリスクを背負ってぶつかることである。ほどほどで安全に仕事をしている人間は、永遠に劇薬を手に入れる事はできない。
刺激しなければ、相手の心は掴めない
僕の所に、毎日たくさんの手紙やメールが送られてくる。中には誰もが知っている著名人からのものもある。しかし、僕の心を動かす手紙やメールは、ほとんどない。なぜか?たいてい、自分の事しか書いていないからである。相手の心を掴むためには、まず相手の事を知り、そこをそこをとば口にしなければならない。自分ではなく相手の事を言う。これが難攻不落の相手とのコミュニケーションを取る際の基本である。五木寛之さんと仕事がしたいと熱望し、作品が発表される度に手紙を書いた。初めのうちは、返事がなかったが、十七通目で返事がきた。
まとめ
いま、中高年を対象としたリストラが進んでいます。
最後に40代・50代に読んでもらいたい言葉をご紹介します。
僕は、ある時から、大手出版社にいた人を中途採用しないようにした。
ブランドの下で仕事をしていた人は、厳しい環境に置かれると、驚くほど仕事ができない。ブランドに寄りかかっていると、苦痛を感じることは少ないかもしれない。しかし一方で、努力することも忘れてしまう。
小さな出版社でやってきた人のほうが、地力があることが多い。彼らは、格闘しなければ、得られないことを知っている。
ノーペイン、ノーゲイン。
苦しみ抜いて得られたものにだけ、価値はあるのだ。
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