学びを結果に変えるアウトプット大全|樺沢紫苑|本
こんにちは、おしごと雑伎団です。
このブログは、就職、転職、サイドビジネスからスキルアップ。余暇、ライフ・ワーク・バランス。企業の人材採用の周辺などなど、仕事に関わる情報を発信し、人生を「豊かに」、そして「たくましく」生き抜くためのライフハックブログです。
今回もヌーディ専務の本棚からオススメの本をご紹介します。
『学びを結果に変える アウトプット大全』(樺沢紫苑 著)をご紹介します。
インプットが大好きなヌーディ専務にアウトプットの重要性を教えてくれた一冊です。
この本の著者、樺沢紫苑さんは精神科医です。
なぜ、精神科医の樺沢さんが、ビジネス書として、本書を書いたのかというと
ひとりでも多くの人に、仕事や学業によるストレスや人間関係の悩みから解放されてほしい。その重要な鍵が「アウトプット」だからです。アウトプットが当たり前の習慣になれば、過剰なストレスや悩みは激減するでしょう。(本書より)
結果として、メンタル疾患などが減り、病気になる人がひとりでも減ることに役に立ちたいという思いで書かれたそうです。
そして、何よりも著者の樺沢さんのアウトプットぶりが、とにかく凄い!
樺沢紫苑さんの凄まじいアウトプット
あるとき「いくらインプットしても、ちっとも成長していない」ということに気づいてから、意識的アウトプットをはじめたそうです。そのアウトプットぶりがとにかく凄まじいんです!
樺沢さんのアウトプットの一部
- メルマガ、毎日発行 13年
- Facebook、毎日更新 8年
- YouTube、毎日更新 5年
- 毎日3時間以上の執筆 11年
- 年2〜3冊の出版 10年連続
- 新作セミナー 毎月2回以上 9年連続
樺沢さんは、これだけのアウトプットをしながら、睡眠時間は毎日7時間以上を確保。
更に驚くべきことに、大量のインプットもやりつつ、プライベートも充実しているということです。
- 基本、18時以後は働かない
- 月10本以上の映画鑑賞
- 月20冊以上の読書
- 週4〜5回のジム通い
- 月10回以上の飲み会
- 年30日以上の海外旅行
なぜ、樺沢さんがこんなにアウトプットができるのか?
その秘密の全てが本書に書かれています。
人生はアウトプットで変わります。仕事や勉強をアウトプット中心に変えるだけで、あなたの自己成長は飛躍的に加速し、計り知れない能力を発揮することができるのです。(本書より)
「日本一アウトプットしている精神科医」である私が、数万時間を超える「アウトプット経験」をもとに確立した、圧倒的に結果が出る「アウトプット術」。(本書より)
本書は
5つのCHAPTER(章)で構成されています。
アウトプットに関する、「基本法則」「話し方」「書き方」「行動」「(アウトプットの)トレーニング法」が解説されています。
樺沢さんが本書で述べていますが、「勉強」や「仕事」に限定されるものではなく、コミュニケーション術としても、本書は活用可能でしょう。
ご紹介したいことが、盛り沢山の本書ですが、今回は、基本法則」を中心にご紹介します。
アウトプットの基本法則
アウトプットとは? アウトプットの定義
そもそも「インプット」「アウトプット」とはなんなのでしょうか?
インプットとは、脳の中に情報を入れる、つまり「入力」すること。アウトプットはとは、脳の中に入ってきた情報を脳の中で処理し、外界に「出力」することです。(本書より)
インプットすると、脳の中の情報や知識は増えますが、インプットだけでは現実的な変化は何一つ起きません。
アウトプット(行動)をして初めて、現実世界に対して変化や影響を与えることができると、樺沢さんはいいます。
ヌーディ専務
「本を100冊読んでも、アウトプットを全くしなければ、何も変わらない。つまり、「現実」はアウトプットでしか変わらない」
読書が大好きな、ヌーディ専務は「本を100冊読んでも、アウトプットを全くしなければ、何も変わらない。つまり、「現実」はアウトプットでしか変わらない」ということに、とても共感したのでした
インプット=「入力」すること
「読む」「聞く」:「脳内世界」が変わる
アウトプット=「出力」すること
「話す」「書く」「行動する」:「現実世界」が変わる
自己成長とアウトプットの関係
樺沢さんは、「成長曲線は、アウトプットの量で決まる」と断言します。
「月3冊読書して、3冊をアウトプットする人」と「月10冊読書して、1冊もアウトプットしない人」では、3冊
アウトプットした人の自己成長が加速します。
なぜなら、読書で得た知識を要約して、誰かに話すなどのアウトプットをすると、知識が定着して自己成長の糧となりますが、本を10冊もインプットしても、結局は「わかったつもり」になっているだけで、実際には知識としても定着しておらず、ただの「自己満足」であり、成長の変化は少ないからだと言います。
ヌーディ専務
「確かにいくら読書をしてインプットしても「わかったつもり」になっているだけもしれん…」
2週間に3回使った情報が長期記憶される
3日前のランチに何を食べたかを覚えているが、1ヶ月前のランチに何を食べたかを覚えている人は少ない。それは、人間の脳の仕組みが「重要ではない情報」は忘れるようにつくられているからだと、樺沢さんは言います。
脳に入力された情報は「海馬」というところに仮保存されます。その期間は2〜4週間です。海馬の保存期間中に、その情報が何度か使われると、脳はその情報を「重要な情報」と判断し、「側頭葉」の長期保管記憶に移動します。(本書より)
「情報を使う」とは、アウトプットすることです。つまり、その情報を誰かに「話したり」「書く」ことで長期記憶に移動されます。
「話す」「書く」を3回繰り返し、情報を記憶として定着させよう
ここまで読んでいただくと、アウトプットの有効性が理解できたことでしょう。
では、インプットとアウトプットの割合はどのようにしたら良いのでしょうか?
インプットとアウトプットの黄金比は3:7
インプットとアウトプットの最も効率的な割合、つまり黄金比は3:7。
つまり、インプット時間の2倍を超える時間をアウトプットに費やすよう意識しましょうと樺沢さんは言います。
教科書をじっくり読むより、問題をどんどん解いていこう
アウトプットの6つのメリット
本書では、下記のアウトプットの6つのメリットを紹介しています。
アウトプットの6つのメリット
- 記憶に残る
- 行動が変わる
- 現実が変わる
- 自己成長する
- 楽しい
- 圧倒的な結果が出る
アウトプットは人生を変える
アウトプットとはつまり、「話す」「書く」「行動する」です。
これらは、アウトプットはすべて「運動」であり「行動」であると樺沢さんは言います。
人は、インプットされただけの情報は忘れてしまい、アウトプットをすることで、脳はそれを「使われた情報」「重要な情報」と判断するので記憶に残ります。
アウトプット後には、「なぜうまくいったのか?」「なぜ失敗したのか?」「次にどうしたら良いのだろうか?」などのフィードバックをすることで、アウトプットはよりいい方向へ、レベルアップしていき、行動が変わります。
自分の行動が変わると、周囲の人たちにさまざまな影響があらわれはじめます。
仕事がより効率的になったり、人間関係が円滑になったり、現実世界がポジティブな方向に動き出します。
つまり、現実が変わります。
インプット、アウトプット、フィードバックを繰り返すことで、自己成長ができます。
このサイクルをとにかく繰り返すことで、確実に自己成長の階段を上っていき、アウトプットそのものが、楽しくなります。
ポジティブなアウトプットをすると人から評価され、ほめられるのと同時に、信頼されます。
だから、もっとアウトプットをしたくなり、アウトプットのモチベーションが上がり続けます。
自己成長が進み、職場での評価が上がると、大きな仕事を任せられるようになり、昇給・昇進します。
人間関係が円滑になり、職場の仕事がやりやすくなります。
恋人やパートナーができる。さまざまなポジティブな結果が連鎖的に起こり、あなたの人生は楽しく、豊かなものへと変わる。
アウトプットをすることで、圧倒的な結果が出るのです!(本書より)
これらのメリットを総合すると、「アウトプットは人生を変える」と言っても過言ではないでしょう。
樺沢さんは次のようにズバリ言っています。
人生の成功法則、それが「アウトプット」です。
必見!樺沢流 80のアウトプット術
本書に書かれている「TALK-話し方」「WRITE-書き方」「DO-行動」に書かれた、全80のアウトプット術は、それぞれ、ほぼ全てが1項目が見開きの2ページの分量で、ポイントが分かりやすく書かれています。
これもアウトプットか⁉︎と思ったのは、
CHAPTER4 DO、77番目の項目である「眠る」です。
そこには、
結果が出ないのは、睡眠不足かもしれないとあり、最後のまとめには、こう書かれています。
1日7時間の睡眠を、どんな仕事よりも優先させよう
大量のアウトプットを継続する樺沢さんの秘訣は、睡眠なのかもしれません。
参考までに、どんなアウトプット術が記載されているのか、目次を記載しておきます。
詳細は、ぜひ本書をご覧になってください。
CHAPTER2 TALK
科学に裏付けられた、伝わる話し方
- 01 話す1 昨日の出来事を話すのも、立派なアウトプット
- 02 話す2 ポジティブな言葉を増やすだけで幸せになれる
- 03 話す3 悪口はネガティブ人生の始まり
- 04 伝える1 見た目や態度は、口ほどにものをいう
- 05 目を見る 目は「想い」や「感情」を伝える飾舌な器官
- 06 伝える2 柔らかく的確に伝える「クッション話法」
- 07 挨拶する 挨拶は「あなたを認めています」のサイン
- 08 雑談する 「長く話す」より「ちょくちょく話す」
- 09 質問する1 開始前の質問が、学びの方向性を決める
- 10 質問する2 場の議論を深める「適切な質問」とは
- 11 依頼する 「ギブ&テイク」より、「ギブ&ギブ」の精神
- 12 断る1 「本当にやりたいこと」を優先するために
- 13 断る2 「優先順位」を絶対基準に、即座に判断
- 14 プレゼンする 緊張を味方につけると、パフォーマンスは上昇
- 15 議論する 必要なのは、入念な下準備と少しの勇気
- 16 相談する 気持ちを誰かに話すだけで、心は軽くなる
- 17 つながる 「強い絆」の15人と濃い関係をつくる
- 18 ほめる1「ほめて伸ばす」は理に適っている
- 19 ほめる2 相手が調子に乗らない、効果的な「ほめ方」
- 20 叱る1 怒るのは自分のため、叱るのは相手のため
- 21 叱る2 信頼関係がないと、叱っても逆効果
- 22 謝る 「謝る」のは「負け」ではない
- 23 説明する1 「意味記憶」から「エピソード記憶」に変換
- 24 説明する2 「堂々とした態度」に「裏付け」をプラス
- 25 打ち明ける 自分の本心を明かすことが、絆につながる
- 26 自己紹介する 「30秒」「60秒」の2パターンを用意
- 27 営業する1 「売り込む」のではなく「価値を伝える」
- 28 営業する2 「価値>価格」が成り立てば商品は売れる
- 29 感謝する すべてがうまくいく魔法の言葉「ありがとう」
- 30 電話する いざというときに、最強の力を発揮するツール
CHAPTER3 WRITE
能力を最大限に引き出す書き方
- 31 書く 書けば書くほど、脳が活性化する
- 32 手で書く タイピングよりも圧倒的な手書きの効果
- 33 書き込む びっしり書き込まれた本は、学びの軌跡
- 34 書き出す1 頭の中にある情報を、写真のように残す作業
- 35 落書きする「記憶力を高める」という驚きの効果
- 36 書き出す2 脳は、同時に3つのことしか処理できない
- 37 上手な文章を書く 「たくさん読んで、書く」以外の道はなし
- 38 速く文章を書く 「設計図」しだいで、文章が3倍速で書ける
- 39 速く入力する 仕事でパソコンを使うなら必須のスキル
- 40 TO DOリストを書く 朝イチでやる、1日で最重要な仕事
- 41 気付きをメモする アイデアを逃したくなければ、勝負は30秒
- 42 ひらめく1 リラックスこそが創造を生み出す
- 43 ぼーっとする 「ぼんやり」が脳の働きを活性化
- 44 ひらめく2 最高のひらめきに必要な4つのプロセス
- 45 カードに書く アイデア出しに欠かせない、100均カード
- 46 ノートをとる 思考の軌跡は、1冊のノートにすべて残す
- 47 構想をまとめる 初めは、紙とペンで「アイデア出し」から
- 48 プレゼンスライドをつくる パワポを開くのは、構想が固まってから
- 49 ホワイトボードに書く 意見を出し合う場では最適なツール
- 50 引用する1 説得力を圧倒的に高める「引用」マジック
- 51 引用する2 プロが使うツールで、適切な引用元を探す
- 52 要約する 140字で鍛える「要約カード」「思考力」
- 53 目標を書く 具体的な「実現する目標を立てる
- 54 目標を実現する 目標は脳裏に焼き付け、世間に公言
- 55 企画書を書く 企画になりそうなネタを日頃からキャッチ
- 56 絵や図を描く 「言葉で説明」よりも「言葉+絵で説明」
- 57 メールを送る 朝イチのメールチェック&返信は5分以内
- 58 楽しく書く 自己成長のための「相棒」に、惜しみなく投資を
- 59 問題を解く 「暗記」3:「問題集」7が勉強の黄金比
CHAPTER4 DO
圧倒的に結果を出す人の行動力
- 60 行動する 「自己満足」を「自己成長」に変える
- 61 続ける 結果を出すための究極の成功法則
- 62 教える1 自己成長に最も効果のあるアウトプット
- 63 教える2 探せば見つかり、ないならつくればいい
- 64 集中する 人間の脳は「マルチタスク」ができない
- 65 チャレンジする1 チャレンジなくして自己成長はなし
- 66 チャレンジする2「がんばればなんとかなりそう」を繰り返す
- 67 始める 5分だけがんばって「やる気スイッチ」オン
- 68 やってみる トライしなければ、永久に今のまま
- 69 楽しむ 「楽しい」と記憶力とモチベーションがアップ
- 70 決断する「ワクワクするほう」を15秒で選ぶ
- 71 (言葉で)表現する つらさや苦しさは、吐き出してデトックス
- 72 完成させる「30点の完成品」を、時間をかけ て磨き上げる
- 73 率いる 「目標」ではなく「ビジョン」を掲げる
- 74 笑う 笑顔をつくると、10秒でハッピーになれる
- 75 泣く 涙にはストレス発散効果がある
- 76 「怒り」をコントロールする 発敗ではなく、上手に受け流すべき感情
- 77 眠る 結果が出せないのは、睡眠不足のせいかも
- 78 運動する 1回1時間×週2の有酸素運動が脳を活性化
- 79 危機管理する 「ヒヤリ・ハット事例」をひとつでも減らす
- 80 時間管理する 1日15分の「スキマ時間」を活用
まとめ
初めから読み進めるのも良し、好きなところから読むのも良し、大切なことは本書に書かれている通り、アウトプットを実践し続けることです。本書のCHAPTER5では「アウトプット力を高める7つのトレーニング法」も解説されており、 まさにアウトプット大全と呼べる内容と全269ページのボリューム。
それでいて読みやすく、さすが、アウトプットの達人であると感じました。
オススメの1冊です ♪
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